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(前回予告)次回は、ロボット型検索エンジン対策=SEOについて、当時の状況をお話ししたいと思います。

 
このように予告しましたが、その前にSNSの登場というインターネットしにおいて避けては通れないイベントについてお話しさせてください。


・SNSの上陸

当時あるジャンルでは著名な編集プロダクションの社長さんから

「出会い系じゃなくて知り合い系サイトって知ってますか?」

といきなり切り出されました。

※編集プロダクションとは、例えばあるムック本なんかを出版社が発行するという時に、中身を下請けとして制作する会社のことです。

「?なんですか?それ?」

「要するに、知り合いからの招待がないと、利用出来ない日記や交流が主体のサイトで、海外では”ソーシャルネットワーキングシステム”と呼ばれているものです。とにかく、招待送っときますね!」

と矢継ぎ早に言われて、何が何だかわからないままEメールに届いたURLをクリックして、早速登録をしてみました。

お察しの通り、このサイトは「mixi」のことなんですけど、あとで見たら僕のIDは4桁だったので、恐らく利用開始は2004年だったことになります。

で、これで何が出来たかと言うと...

友達申請をして繋がった人を中心に交流が出来たり、日記を書いたり、コメントを書いたり、後にコミュニティー機能なども追加され趣味の話題を共有したり、イベントを開いて直接交流をしたり出来る、”インターネットにおける交流の部分の機能に特化した”ようなものでした。


・mixiによるオフライン交流

2010年代中盤以降になるとFacebook=最もポピュラーなSNSになりますが、mixi時代には「オンラインからの交流→オフラインの交流」という流れつまりオフ会によるリアルな交流が順流の時代でした。

一方でFacebookのように、もともと知っていた人や、直接出逢った人とのオフラインの交流を起点として、そういう人たちと近況報告を共有しあうオンラインの交流へ落とし込む流れが順流である現在とは、逆向きの状況でした。

その分、それまで知り合いになり得なかった人との交流も出来、登録開始当初はmixiを開くのが面白くて毎日日記やコメントを書いていました。

そのうちオフ会という名も廃れ、飲み会コミュニティが乱立されて来て、そういったある意味亜空間的な交流も少なくなり、2005年くらいまでに見られた

「え?mixiやってるんですか?mixiネーム教えて下さい!」

みたいな「レアな仲間見つけた〜〜!」感もすっかりなくなって、逆に見ず知らずのたまたま飲食店で居合わせた異性にそんなこと言おうもんなら、全方位的に”ナンパ野郎”のレッテルを貼付けられるくらい、あっという間にmixiはポピュラーなものになってしまいました。

mixiの特徴は、足跡機能とハンドルネームを使用出来る(というかほとんどのユーザーが偽名で登録利用していた)という点で、
ちょっとずる賢い人になるとコミュニティ参加者や友人の友人、検索機能でヒットしたユーザーなどのアカウントを踏みまくって、その足跡履歴を見て踏み返して来たユーザーに向かってメッセージを送ったり、友人申請をしたりして、ナンパやビジネスに利用したりしていました。

ビジネスといっても、飲食店経営者がお客さんを獲得したりするというおとなしいものから、怪しげなものを売りつけたり、飲み屋や風俗店にスカウトしたりするすれすれのものまでいろいろでしたが…..

で、mixiユーザーがどんどん増えていった頃、一つの世論として「SNS疲れ mixi疲れ」と呼ばれる風潮が出てきます。


140文字でつぶやくだけ=Twitter

SNSがリアル間の交流の加速装置や通信インフラのような立場になってしまった代わりに、知ってる人の愚痴や暴言も当然ながら、リア充アピールなんかを無理矢理読まされることのしんどさを訴える人が増えて来ます。

そもそも学生生活や職場などを通じて出来上がった友人関係・知人関係の大外から、年齢職業の全く異なるSNSで知り合っただけの人たちと、24時間情報を共有したり毎月飲み会なんかを開き出したりすると、
波長の合わない人なんかにも当然出逢うわけで、何故かそういう人に限ってどんどん自分に絡んで来るなんていう状況になると、そりゃしんどいわなと今となれば理解できます。

そこで「140文字以内でつぶやくだけ=twitter」というSNSが、日本で流行り始めます。

こちらもほとんどハンドルネームを使う個人ユーザーが多かったのですが、一方で著名人や企業などが「公式」twitterアカウントを取得して、様々なプロモーションやファンとの交流に活用したりして、この辺があくまでも”個人”のものから抜けきれなかったmixiと違い、大手企業や有名人などを巻き込んだ”マスメディア”的な性質も持つようになります。

この後数年は、mixiとtwitterがSNSの両巨頭として日本国内でアカウントをどんどん増やし始めるのです。

足跡のつかない&実名性のSNS「Facebook」が日本に流行り始めるのは、もう少しあとのことです。


次回は、ちょっと休憩も兼ねて、当時の僕のインターネット環境について書きたいと思います。