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(前回予告)次回は、ロボット型検索エンジン対策=SEOについて、当時の状況をお話ししたいと思います。

 
と言っていたのが第六回(すいません)もろもろの脱線を経て恥ずかしながら戻って参りました!
 

ヤフーからのアクセスが激減

ヤフーディレクトリーからのアクセスが急激に減って、肝を冷やした当時のWEB担当者とかHP管理人とか代理店の方々が当時はいっぱいいたと思うんですが、ご多分に漏れず僕も背筋がぞっとして最初は何が起こったか全く理解出来ていませんでした。

この頃、たまたまグーグルでの表示順位はそこそこの順位をキープしていましたが、ヤフーを使う人の方が圧倒的に多く、内心「グーグルの方が使い易いやん!ヤフー使ってる奴ら、グーグル使えよ〜〜!」と自分勝手なことを何度もぼやいていました。

当時はヤフーはヤフーでYST(ヤフーサーチテクノロジー)というアルゴリズムで検索キーワードの組み合わせと表示順位を決定していて、グーグルのそれとはかなり違った検索結果となっていて、当時の担当者を悩ませていました。
 

検索エンジンの仕組み

ちなみに検索エンジンの仕組みは

クローラーと呼ばれるサイトを巡回してサイトの情報を集めて来るプログラム

インデックスと呼ばれる、クローラーが集めて来たサイトの情報を格納しておくところ

アルゴリズムと呼ばれる、検索ワードとインデックスされたサイト情報をマッチングして検索結果として表示する法則

の三つの要素で成り立っていて、検索エンジンでいい感じに表示されるためには

1、まずは、自分のサイトにクローラーを呼び込んで、インデックスさせる

2、希望の検索キーワードで、なるだけ上位に表示されるようにあれやこれやする

必要があるわけで、特にその「あれやこれやする」ことを「SEO(サーチエンジンオプティマイズ)」=「検索エンジン最適化」と呼び、世界中がこぞって「あれやこれや」していたわけです。

どんくらいの「あれやこれや」っぷりだったかと言うと、検索エンジン側からも公式に攻略法みたいなものもアナウンスされていなかったので、結構オカルトな方法論なども散見され、まさに「ファミコンの裏技」に近い状況でした。


2005年当時のSEO

そんな中でも、シンプルに有効とされていた方法が「メタタグを最適化する」ということでした。

メタタグとはHTMLを記述する際の

タイトルタグ=ページの題名

ディスクリプションタグ=ページの説明

キーワードタグ=ページのキーワード

と呼ばれるものから、ページの中で単語や文章を表示する時に使う

h1タグ=大見出し

h2タグ=中見出し

h3タグ=小見出し

ストロングタグ=太字にして強める

などというものがあります。(HTMLについては、どこかで別の機会を設けようと思います。)

また、これとは別に「被リンク対策をする」というのがありました。被リンク対策というのはざっくり言うと

「自分のHPを他のHPからリンクを貼ってもらって、しかもそのリンクの記述に、うまくキーワードを含めた文章を入れてもらってリンクしてもらう。」

とこういうことです.

どういうことかと言うと、バナーとかテキストリンクにマウスを合わせた場合に、何か吹き出しが出てたかと思うんですが、そこの吹き出しに

例1)新宿で焼き肉食べるなら!「じゅうじゅう苑」

例2)「じゅうじゅう苑」

とあったら、例1の方がリンクを貼ってもらう際に圧倒的に優秀なのです。

というのは、先ほど少し触れました「クローラー」が様々なサイトを巡回してサイトの情報を集める際に、このリンク元の情報も収集してインデックスしているだろうという有力な推測が常識化していたからです。

勿論これは恐らく正しくて、アルゴリズムが変更され続けている今現在でも間違いではありません。

ですので、新宿で焼き肉屋さんを探して「新宿 焼き肉」で検索した時に、「じゅうじゅう苑」のHPの表示順位を上位に押し上げる力が、例1の方が優秀であると判断出来ます。

さらに、グーグル独自のサイト評価システムとして「ページランク」というものがありまして、これに関しても

「高ページランクのHPから被リンクをもらうことで、そのHPのページランクも上昇傾向にある」

という通説がありました。(今はページランクを調べることが出来なくなったので、その代わりにドメインの古さを表すドメインエイジというような観点も出てきました。)

まとめると2005年当時はSEO対策として

1、HP内のメタタグやテキストを最適化する。
(内部施策と呼ばれていました。)

2、優秀な被リンクを獲得する。
(外部施策と呼ばれていました。)

の二本柱をみなが躍起になって行っていたのです。
 

次回は、HPつまりウェブサイトの進化について、ざっくりと書きたいと思います。