札幌すすきの、再開発空白地を脱却? 象徴ビル退去へ
2022.3.30

2030年冬季オリンピック・パラリンピック招致や新幹線延伸を控え、再開発に沸く札幌中心部で取り残されていた繁華街すすきのに変化の兆しが表れた。市議会でも議論になった老朽ビルの地権者が退去を求めた。建て直しへ前進した。権利関係が課題のすすきの再開発での試金石になりそうだ。

すすきのの玄関口、ニッカウヰスキーの大看板から300メートルほど南に位置する築60年超の「すすきのゼロ番地ビル」で再開発の機運が...
日本経済新聞:ここからは有料会員記事:無料会員になると月10本まで読めるようになります)

ゼロ番地はアパート(公団UR)、市場(三セク札幌振興公社)、地下飲食店街(協同組合)で持ち主がそれぞれ違うため、建て替えがなかなか進行していませんでした。

さすがに築60年を超え、耐震構造的に限界と、2年以内の退去を求めた模様です。

すすきのには複数の地権者のいるビルがいくつもあって、再開発が全然進んでおらず、36号線以南の再開発はラフィラのみという有様。

一方札幌駅周辺はドンドン再開発が進んでいるようです。
4プラは20以上の地権者から運営会社が買い取ってようやく閉館→再開発にこぎ着けました。

さらに一大事業になるはずだった中島公園の300億円「新MICE施設設備事業」も新型コロナで棚上げ白紙になってしまいました。
(MICE=Meeting(会議・研修)、Incentive(招待旅行、travel, tour)、Conference(国際会議・学術会議)またはConvention、Exhibition(展示会)またはEventのこと)

このままだと色んな意味ですすきのが取り残される可能性も十分にあります。
(というかコロナ前から札駅大通に買い物客を取られていて、コロナ後は中高年層が36号線を渡ってこなくなりました)