神戸・福原の風俗店、運営の男ら2人逮捕 売春知りながら個室の提供疑い
2022.4.6

売春に使われる場所を提供したとして、兵庫県警兵庫署などは5日、売春防止法違反(場所提供)の疑いで、神戸市兵庫区の歓楽街・福原にあるソープランド店「Infinity(インフィニティ)」の経営者、萩原毅容疑者(50)=同市兵庫区=と、同店のマネジャー、春名誠容疑者(50)=同市東灘区=を逮捕した。いずれも容疑を認めている。

2人の逮捕容疑は昨年11月26日、同店の女性従業員が不特定の男性客と売春すると知りながら、店内の個室を使用させたなどとしている。

同署によると、「客引きやスカウトなどの迷惑行為をしている店舗がある」といった苦情が寄せられ、同署が調べを進めたところ、同店での売春防止法違反の疑いが浮上したという。
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「え?ソープランドって◯番しちゃいけないの?」と思う人もいるかも知れません。

業界の人ならみな知っていることですが、ソープランドというのは「個室浴場内でお客と女性接客員が”たまたま”意気投合して自由恋愛してしまった」という体裁になっているんです。

ですので、接客員を雇用したり、◯番をすることを知っていて使ったりすると、売春斡旋や幇助という罪に問われます。

といっても、警察当局もそういった事情はわかった上で、なにかトラブルがあったり、運営状況が悪質と捉えたときなど、数年に1店舗程度の割合で摘発しているようです。

今回はスカウト絡みだった模様ですので、さらに続報がでてくる可能性が高いです。


詳細についての記事を追記します。

神戸福原のソープランドで老舗優良店が「売春」で摘発された理由
20224.9

68店舗の性風俗店がひしめき合う神戸・福原の歓楽街で、老舗のソープランド店が「売春」容疑で警察に摘発された。


5日、売春に使う場所を提供したとして、売春防止法違反(場所提供)の疑いで兵庫県警兵庫署に逮捕されたのは、ソープランド店「インフィニティ」の経営者、萩原毅(50)と同店のマネジャー、春名誠(50)両容疑者。同店は「桜筋」を入ってスグのところにある人気店だ。


2人は店のソープ嬢が不特定の客と売春することを知りながら、個室を提供した疑い。昨年、同署に「客引きやスカウトなどの迷惑行為をしている店舗がある」という情報が寄せられ、調べを進めていた。


それにしてもなぜ、ソープランドが「売春」で摘発されたのか。インフィニティが「狙い撃ち」されたのか。


「この店だけちゃうんやけど、強引な客引きやスカウト行為のタレコミが結構あった。特にこの店はスカウトマンを使うて、三宮で女性に声を掛けまくっとったんや。同業者からも『ちょっとやり過ぎちゃうか』という声が上がり、実際、誘われた女性本人や家族からも苦情が入っとった。実は昨年11月、女性を有害業務の店で働かせたいうことで、インフィニティを職業安定法違反容疑で捜査したんや。その時は、本番行為を定期的にしていることは立証でけへんかったんやが、その後、内偵を続け、売春を認知したことから摘発に踏み切った」(捜査事情通)


■コロナで売り上げが減る中、他店は戦々恐々

店側が「違法行為」に手を染めるようになった背景には、コロナ禍で客足が遠のき、売り上げが減ったという事情もあるようだ。


 ただ地元関係者は「他に摘発せなアカン店はナンボでもあんのに……」と首をかしげる。


「緊急事態宣言下でも営業を続けとった店も3軒あるし、堂々と客引きしとるところもある。そういう意味では、インフィニティは営業自粛期間は店を閉めとったし、ボーイも店の中にずっとおって客引きもしてへんかった。それだけに他の店からも『何でなんや』『いつ、うちやってそうなるか分からへん』いう不安の声が上がっとる。福原のソープは9割以上が賃貸で商売しとる。行政の指導に従ってコロナで店を休んだいうのに、皆、『これでウチもパクられるようなことになったら、えらいこっちゃ』いうてホンマ、戦々恐々やで」


 いくら世間から「公認」されているとはいえ、警察としては違法行為を認知したからには、見て見ぬふりはできないということなのだろう。
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