【独自】「ネットカジノで全部使った」4630万円誤送金の男性が関係者へ明かす 町長「はいそうですか、断念しますとは言えない」
2022.5.17

1世帯10万円の新型コロナ関連の給付金を、山口県阿武町が誤って全世帯分の4630万円を男性に振り込み町が返還を求めている問題です。男性(24)は「金をネットカジノで全部使った」と説明していることがわかりました。

この問題は、1世帯10万円の給付金について、町が振り込みの作業を誤り、対象の全世帯分4630万円を町内に住む男性の個人口座に振り込んだものです。男性は返還を拒み連絡が取れなくなったことから、町は金の返還と、弁護士費用など5100万円あまりの支払いを求める訴えを起こしました。

男性の弁護士は16日会見で、男性は「金を使い切った」「一銭も返せない」と説明し、具体的な金の使い道は明らかにしませんでした。

JNNのその後の取材で、男性は関係者に「数社のネットカジノに全部使った」と説明していることが新たに分かりました。

男性の説明に対し、山口県阿武町の花田憲彦町長は5月17日、
「あれだけの大きなお金がいっぺんに消費されるということはなかなか考えにくかったわけですが、そういうこともあったのかなと」としたうえで、「今ここでそうですか、断念しますというふうなことは全く思っておりません」などと話しました。

花田町長は、裁判などを通じて金の流れを明らかにしていきたいとしています。
Yahoo!ニュース

ネットカジノで全額すっちゃった?だと証拠の提出とかも求められたりしないのかな?
虚偽だった場合何らかの刑事罰もつけて身柄拘束されそうな気がしないでもない...


(追記)電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕、身柄拘束とのことです。

【速報】阿武町の4630万円振り込みミス問題で山口県警は阿武町の田口翔容疑者(24)を男性を逮捕した。

逮捕の一方に弁護士からの解説がコメントとして掲載されていました。

誤入金のお金と認識してネットバンキングで自己の銀行口座へ送金し、出金したことが「電子計算機に虚偽の情報若しくは不正の情報を与えて、・・・財産上不法の利益を得た」ことにあたる可能性があるので電子計算機使用詐欺罪(刑法246条の2、10年以下の懲役)の容疑での逮捕になったものと思います。

他方で、外国のネットカジノを利用しても罪に問われないのではと思っている方も多いと思います。外国のネットカジノで賭博を行っていた場合でも、犯罪実行行為の一部(キーボードの操作)を日本国内で行なったので、国内ネットカジノと同様、刑法の賭博か常習賭博(それぞれ50万円以下の罰金又は過料と、3年以下の懲役)にあたる可能性があります。容疑者の出金記録には外国宛と思われるドル建てのまとまった金額の出金記録がある様です。

牧野和夫:弁護士/弁理士/米国ミシガン州弁護士(芝綜合法律事務所客員)