資産18億円「池袋のドン・ファン」のあまりにも不可解な死の謎
2022/05/30

ソープランド経営と不動産業で財を成し、「会長」と親しまれた男が、55歳年下の妻を残し、突然この世を去った

およそ30年前、実娘と食事を共にするO氏。死の直前は、一部の人物のみO氏に接触できる状況だったという

ある資産家の死が、池袋で商売をする関係者の間で波紋を呼んでいる。

K・O氏(享年86)は池袋を拠点に、ソープランドの経営や不動産業などで財を成し、総資産18億円を築き上げた。その界隈では「会長」と呼ばれ、池袋西口の喫茶店を事務所代わりに、一般客の前で売り上げのやり取りや金の貸し借りを現ナマで行う。高級車やロレックスなど金目の物も持っていたが、趣味はもっぱら「女性」。齢(よわい)80を過ぎても「現役」だったというから、さしずめ”池袋のドン・ファン”と言って差し支えない存在だ。

そのドン・ファンの遺体が、3月上旬に池袋の自宅マンションで発見された。死の2週間前まで彼に会っていた知人は言う。

「今年1月くらいまでは、少し足元がおぼつかなかったけれど、ピンピンしていた。それが2月末には、付き添いなしでは外に出られないほど、フラフラになっていたんです。高齢だけど、あまりに急な弱り方でびっくりしていたら……」

ドン・ファンが生活を共にしていたのは、55歳年下の妻(31)と、妻の連れ子二人。’19年に結婚したO氏と妻は、同氏が通っていた飲食店で出会った。周囲は会長のいつもの女遊びの一つと察していたが、それでは済まなかった。

「会長は結婚するつもりはなかったと思いますが、『すぐ(妻の)両親を連れてこられちゃってさ、参っちゃうよね』と話していた。そしたらいつの間にか籍を入れていた、という流れです」(知人)

ドン・ファンの死が謎を呼んでいるのはここからだ。O氏には、前妻との間に一人の実子がいる。都心在住で、現妻よりも年上の娘は、父が亡くなったことを一切知らされなかったという。

「父が亡くなったことも、すぐ火葬されたことも知りませんでした。亡くなってから1ヵ月以上経って、人づてにようやく聞いたんです。そもそも、今の奥さんと結婚したことも、当時父は何も教えてくれなかった。死因やどんな状況で亡くなったのか、父のお骨がどこにあるのかも、まだわからないんです」(O氏の娘)

妻を残しての突然死。不明な点が多い”池袋のドン・ファン”の死。真相はいったいどこにあるのか、警察の捜査の進展が待たれる。
FRIDAYデジタル