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(前回予告)次回は、2000年前後のインターネット集客とアクセス解析やブログやホムペのことなんかについてざっくり書ければと思います。

ということで、予告通りその辺のことを思い出しながら書きたいと思います。


・実際にHPを立ち上げてみた!

当時つとめていた職場で、突然社長が 「これからはインターネットだ!これに取り組まないと負け組になる!」 といきなり言い始めたのは、たしか2000年になったかならないかくらいだったと思います。

その頃は、iモードもギリギリ始まったかどうかくらいだったので、ぼくの私用携帯もツーカーで、当然通話機能のみでネットも出来ませんでした。

大急ぎで事務所にネット回線を引き、ノートパソコンを一台買って、HP制作業者をさがして自社HPの立ち上げにかかりました。

取り急ぎはパソコン専用のHPを立ち上げるところからだったのですが、その当時でも都内を中心に15店舗くらい展開していたので、結構な制作ボリュームでした。

ただこの時は、自分自身がインターネットを閲覧するという習慣がなかったので、HPを作るとどんないいことがあるか?全く見当もつきませんでした。

当時は紙媒体全盛期で、専門情報誌に広告を掲載するのと、様々な媒体にプレスリリースをして、取材を誘導したり、自店で集めたお客様の住所に直接ニューオープンや周年やリニューアル等のイベント情報を封書で郵送するというアナログな方法で集客を行っていました。

ただ、せっかくHPを持ったらいっぱいの人に見てもらいたいというシンプルな欲望は湧いて来ていたので、色々と勉強を始めました。


・HPが出来たら次はアクセス集め

その時に最初に行ったのが 検索エンジンへの登録、相互リンクの獲得、各種紙媒体やDM、店内告知物などにHP開設の告知(つまり外部施策)と、どういうコーナーがあれば、お客様に役立つのか?合わせて何を知ってもらいたいのか?(つまり内部施策)の両方を行うことにしました。

まだまだ世の中には「SEO」なんて言う言葉もない時代でした。

すでに先駆者的な業者さんがちらほらいて、じわじわといわゆる情報ポータルサイトが業界でも出来て来ていて、そういった広告商材の売り込みがぼくの携帯にもかかって来ていました。

タイミングも良かったので、とにかく全員と会って色々な話を聞きまくりました。

そのとき、HPの人気度を図る指標としてよく耳にした単語は 「アクセス」 という単語一つでした。
今みたいに「ビジット」「セッション」「ページビュー」「ユニークユーザー」なんていう言葉はなく、全部ひっくるめて 「アクセス」 と呼んでいました。

外部リンクから飛んで来る回数も「アクセス」 自社HPの表示回数も「アクセス」 なので、今うちのHPは月間◯◯アクセスあります。 なんていっても、それがセッションなのか?ページビューなのか?全く区別がついていませんでした。

ちなみに 「セッション」とはHPにアクセスされた回数、「ページビュー」とはHP全体で表示された総ページ数、「ユニークユーザー」とはHPにアクセスして来た人数で、同じ人が何回見ようと一人は一人として数えます。

アクセス解析も、当然グーグルアナリティクスもないので、HP制作会社さんが用意してくれたCGIとかスクリプトを設置して定期的にそれを見るという感じでした。

CGIとかスクリプトというのはざっくり言うと、それ用のHP上で動く簡単なプログラムの様なものです。

2000年の春先に、i-modeが発売され、自分も携帯をdocomoに変えてメールアドレスを持つようになり、携帯用のHPを見ることが出来るようになり、自社HPにも携帯用ページを作ってもらいました。(今で言うガラケー版という奴です。)

ここで、自分が見つけたのが「魔法のiらんど」という「ほむぺ作成」ツールと「メールマガジン」と呼ばれる「ダイレクトアプローチ」ツールの二つでした。


ということで今日はここまで。 次回はいよいよ本当に(笑)”ほむぺ”と”ブログ”と”スパムメール”について書ければと思います。