”観光だけじゃなく地元のお客も取り込まないとね〜”
風俗だけじゃなく様々な業態のお店の店主が口を揃えて言うセリフです。
そこそこ大きな街の場合は必ず「地元客」だけでなく「出張・観光客」というユーザー層が存在します。
札幌・すすきのも、いわゆる地元民(札幌市民+中央区に職場を持つ周辺都市の住民)と「出張・観光客」(札幌市に出張や観光でやって来た人たち)で成り立っています。
すすきのは道外だけじゃなく、道内の人にとっても観光地(数ヶ月~数年に一度来るユーザーがいる)ので気をつけなきゃいけないのが
— Qタロー (@susukinoq) July 21, 2018
・店名や場所をあんまり変えない
・メジャーな(orだった)広告媒体を落とさない
・非ネット媒体も出来れば続ける
など。 https://t.co/BrHNuEO8RK
すすきのに関しては間違いなく「出張・観光客」の中に「道内観光」というポジションの層が存在します。
札幌は道内からの観光客が多い町
札幌市に来る日本人観光客の中で、道民が占める割合が多いということはあまり知られていません。札幌市にやって来る観光客の66.1%と実に3分の2は道内からのお客様なのです。(平成26年度数値)
地図を見るだけでもお分かりの通り、北海道はデッカイドウ!例えば札幌市から函館や根室、稚内などなどに行こうと思うと最低でも5〜7時間もかかります。
そういった遠方の地方都市に住んでいる人にとって、札幌・すすきのはやはり観光地であり、若者にとっては最新スマホや電化製品、服飾品などを買い出しに来る”お街”なのです。
札幌市外の住民=道民へのアプローチは繁盛店を作り上げるためには必須事項なんです。
年に数回のお客様を取りこぼすな!
毎週のようにすすきので遊んでいるお客様だけが”地元客”だと勘違いしている人は意外と多いです。
冷静に自分の周りを見回しても、風俗を利用したことのある人のお店に通う頻度は”月に一度” ”2〜3か月に一度” ”年に二回”がそのほとんどを締めます。
この年に数回程度のお客様をいかに囲い込めるか?こそが”地元客をリピート客として獲得する”ということなのです。
足しげく通ってくれる常連様は勿論のことですが、このライトユーザーをどれだけ多く抱えているか?次第で集客の安定感は大きく違います。
(参考記事)
実はおいしい出張のお客様
「さっき着いたフリー、地元かと思ったら出張だったわ」
馴染みの指名客を増やそうと、フリー席に着いたものの”出張客だったからリピーターにならない"という判断をする女の子がいます。
実はこれは大間違い。僕は常々”出張客こそ一番つかみやすいおいしいお客さん”だと考えています。
出張のお客様は確かにその頻度は地元客に劣ります。ですが、地元客と違って情報に疎く、次に出張に来たときも浮気せずに指名してくれるお客様が多いのです。
さらにニュークラやキャバクラであれば、定期的にLINEなどで連絡を取り合っておけば、同伴→来店の確率もぐっと高いです。
知ってるお店や女の子が少ないので、安心して遊べるところを優先的に遊びの選択肢に入れてきます。
美味しいお店も知らないことが多いので、地元のホステスさんに教えてもらってそのまま同伴出勤というパターンも矛盾がありません。
広告戦略から見る出張・観光客の取り込み
・店名やお店の場所を変えない
グループ間で屋号の入れ替えをしたり、長い間定着してきたオールドドメインを手放すのはすすきのでは正解ではありません。
出張の口コミ伝播というものがあります。
「◯◯ってお店、女の子カワイイ子ばっかりだったよ」
「△△サービス良くてメッチャエロかったわ〜」
こういった口コミが出張帰りの人の口から口へ伝播されていきます。地元の人からとったら「それちょっと古い情報だなぁ」と思う様な情報を持ってすすきのにやってくる人は少なくありません。
・メジャーな(orだった)広告媒体を落とさない
うる覚えな情報で店名だけを頼りにすすきのにやって来る人が情報を再確認するために利用しそうな媒体はなるだけ押さえておくべきです。
すすきのの風俗店(デリヘル含む)は地元客のリピーターだけで経営が成り立つほど、1店舗当たりの潜在顧客数は多くありません。どうしても道内からの出張・観光客という年に数回の”セカンド地元客”と道外からの出張・観光客という”外貨”を獲得していかなければなりません。
その為にも、最低限メジャーな媒体は押さえておく必要があるでしょう。
・非ネット媒体も出来れば続ける
出張や観光のお客様にとって”無料案内所=チケセン”はネットよりもダイレクトな利用者の多い広告媒体です。
ある程度風俗遊びに慣れた人にとってはもはや時代遅れ感のある、”ネットで目星を付けてチケセンで最安値で遊ぶ”というローテーションも、出張・観光客などのライトユーザー層にとってはいまだに”一番イケテル遊び方”なのです。
まとめ
経営のスリム化を目指すあまり、あれもこれもと削ぎ落とすと”ジリ貧”を招いてしまいます。
風俗店は入客増→女性の活性化→集客力向上→入客増のスパイラルでクウォリティをキープしていく業態です。逆に言えば集客力が低下すると、入客減→女性の衰退化→集客力の低下→入客減という反対のスパイラルに陥ってしまいます。
いい子がいれば客は入る!と経営者たちは口を揃えて言いますが、この集客と入店どっちが先か?というニワトリタマゴ論は、集客が先であると僕は結論づけています。(これについてはいつか機会を設けたいと思います。)
首都圏と地方都市、観光色の強さ、業態などで、売り上げと経費の構成は微妙に変わってきます。
ベストな広告ラインナップについて常に考え続けなければなりません。
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